2011/03/20

人間の本能



震災後、主にtwitterやネット発信で
マスコミに対する長年の疑問や不満が噴出して来ている。


ワイドショーでは視聴率を穫らなければ、
番組自体の存続も危ういし、
延いてはテレビ局生命にもかかわって来る。
視聴率の穫れる内容を模索した結果が、
今の番組内容なのだ。


被災者の方へのインタビューで、
被災者の方が律儀に答えている途中で黙り込み、
突然嗚咽するのを見て、
「いい加減にしろ」「こんな時にインタビューなどするな」
「たのむから放っといてあげてくれ」
という感想や非難や、ネットへの書き込みが多いにも関わらず、
その時の視聴率の高さがその感想を裏切っているのだ。


テレビ局側からすると、
視聴者の見たい物を流しているだけだ、
視聴者がこのように育てて来たのだ。
と言いたいだろう。


事実、芝居、やらせ、を上手く混ぜて、
インタビューされる側には芝居させられている事を、
いかに感じさせず、
いかに自然な形でやらせに持って行き、
いかに泣かせるか。
そこまで行くと、自然に勝手に泣いたのだから、
やらせでも芝居でも無い。真実の報道だ、と言う事になり、
カメラもそれを証明している。


報道の仕方も、
淡々と事実を述べただけでは視聴率は穫れない。
少し言い方を変えて、
ちょっとした言葉の操作で
プラスイメージにしたり、マイナスイメージにしたりできる。
誰がしかをヒーローに仕立てる、
もしくは悪者にしたてて、
視聴者に感想を持たせ、
自分は悪くない、もしくは、自分もわかる、
と参加させて、
視聴率を穫る。


報道のやり方をかばっているのではもちろんない。


今そこにある事実を言ってみただけだ。
悲しいけれど、
そのとき上がっている視聴率はいいわけのしようがないのだ。


どうにかやりようが有るのかも知れないが、
人間の本能、
「見てしまう」
がどうしようもなく、そこにある。


ちなみに、私はニュースも、ワイドショーも、いっさい見ない。


  

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