2011/03/07

私の考える理想のデート



緑の輝く街路樹の、
都会の並木道の、
待ち合わせ場所のカフェをはさんで両方から、
お互い近づく。


途中、遠くのお互いの存在に気付き、
目配せしながら待ち合わせ場所に近づいて行く。


だんだん笑顔になり、
周りの目も気になるけれど、
笑顔を止められない。


もう出逢っているので、
待ち合わせ場所の意味も無いのだけれど、
あえて素知らぬ振りで、
お互いそのカフェに入る。


「お嬢さん、待ち合わせですか?」と彼。目が笑っている。
「はい。」と私。
「良かったら、一緒にどうですか?」
「いえ、彼を愛してますから、知らない人とはだめです。」
などと冗談を言い合って座る。
会話はゆっくり、目を見て話す。
会話が途切れても、お互い気にしない。
だまっていてもいいのだという、心地よさ。


そのあとは少し街を歩き、
ウィンドショッピング。
他愛も無いちょっとしたもの、
お香とか、そんなものを買って、
そろそろランチの事考え出すと、
彼が、
「海いかない?」って言い出す。
もちろん、行きます。
海大好きです。


目についたデリカテッセンで、
サンドイッチを買って、
彼のバイクで並木道を走る。
もちろん、彼にしっかりつかまります。
それが、重要です。


30分程走ると海に着く。
誰もいない。
白い砂浜におそるおそる足を踏み入れるも、
すぐに靴に砂が入り、
靴を脱いで裸足になる。
少しだけ、と言って波打ち際に。


しばらく遊んでから、
サンドイッチを食べる。
食べ終わってから、
砂浜に座って海を眺めたり、
話したり、ふざけたり、
カジュアルなキスをしたりして、
すごす。


そろそろ帰ろうか?となって、
バイクまで戻る。
そしてふとした拍子に、
バイクによりかかり、
カジュアルではない、
ため息のでるキスをする。


その後は考えていません、なりゆきで。








※事実との因果関係は全く全くございません。
 架空のお話です。



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