2011/03/24
おさかなくわえたどら猫
物心、たぶんついていない、小さな頃の記憶です。
とてもショッキングで、
今でもはっきり覚えています。
小さな私と母とおばあちゃんで、
庭の見えるリビングにいました。
リビングの窓は床から天井までの木枠の大きな窓で、
幅が100㎝ちょっとあったのでしょうか?幅広の、
窓というよりも、ガラスの引き戸のようで、
それが5枚並んでいました。
そこから見える庭は、
大きな絵画のようで、
いつも輝いていた印象があります。
その日いつものようにリビングで過ごしていたのだと思います。
庭の向こうから芝生を横切って走って来た黒猫。
気付いたとき黒猫は既にそこまで迫っていました。
黒猫は、なんと、そのままガラスをつきやぶって、
リビングに入って来て私たちのほんの横を通り過ぎ、
そのまま台所まで走り抜き、
台所にあった魚の干物をくわえて
また庭の方に走り去ったか、
台所の窓から逃げたか、
その辺りは覚えていません。
あまりのショックと、恐怖で、
泣きもせず固まっていたのを、はっきり覚えています。
しばらくしてから、泣いたような気もします。
今書いていて思ったのですが、
はっきりした記憶なので今まで現実だと思って来たけれど、
あまりにも現実離れした様子に、
夢だったのでは?とも思い始めています。
ガラスを突き破ったのはたぶん事実。
母がそんな話を人にしていた記憶もあるから。
台所の鯵の干物をくわえて逃げるなど、
まるでサザエさんのどら猫ではないか。
その辺りが、後付けの
何かと合わさった記憶なのかも知れません。
機会があったら、母に確認してみたいと思います。
補足:ねこもガラスが見えなくて走り抜き、
一番驚いたのはねこ本人だったことでしょう。
補足2:昔の作りの家だったので、
ガラスも現在のサッシ窓のような固いガラスではなく、
窓枠へのガラスのはまり具合も甘く、
風が吹くとガラスががたがた言うような窓でしたから、
猫が容易につきやぶれたのでしょう。
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