2011/05/17

明日地球が滅びる時




夜明けに2人で海へ行く。


白い砂浜を裸足で散歩して、


朝日が昇るのを黙って見つめた。


彼の横顔を見る。


キレイな目に朝日の色がのっていて、


思わず吸い込まれそうだった。


最後の朝日。


それを彼の目の中に見る。


いつもより長く見つめていると、


彼も私の目を覗き込んで、


「映ってる、俺が。」と微笑む。


手をつなぎ砂浜を歩くと、


大きな風が吹き始めて、


私の髪を弄ぶ。


私の大好きな瞬間。


最後の日に風が吹いてくれて良かった。


目を閉じて全身で風を感じる。




明日地球が滅びる日、


そんな風に過ごしたい。

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