明日地球が滅びる時
夜明けに2人で海へ行く。
白い砂浜を裸足で散歩して、
朝日が昇るのを黙って見つめた。
彼の横顔を見る。
キレイな目に朝日の色がのっていて、
思わず吸い込まれそうだった。
最後の朝日。
それを彼の目の中に見る。
いつもより長く見つめていると、
彼も私の目を覗き込んで、
「映ってる、俺が。」と微笑む。
手をつなぎ砂浜を歩くと、
大きな風が吹き始めて、
私の髪を弄ぶ。
私の大好きな瞬間。
最後の日に風が吹いてくれて良かった。
目を閉じて全身で風を感じる。
明日地球が滅びる日、
そんな風に過ごしたい。
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