なんの前触れも無く突然耳に飛び込んで来た曲。
佐野元春の”情けない週末”と言う曲を
最近あるきっかけで久しぶりに聴いた。
初めて聴いたのは学生の頃。
その頃の自分は世界の中心にいて、
まだ自分のなにもかもが薄っぺらで、
恋の深みも知らなくて、
この曲もただ
「いい感じの曲」とだけ受け取っていた。
20年以上経って
なんの前触れも無く突然耳に飛び込んで来た時、
まったく心構えしていない私の、
深くなって少し傷のついた器にずっしりと入り込んで来て、
涙があふれそうになる。
今なら歌詞が痛い程刺さって来るから。
ただ、今の私にはその痛みをこらえる事も出来るだけに、
それもまた虚しい。
でも、日常生活では片鱗さえ見せないけれど、
こんな激しい感情が自分の中にあって、
それを押さえ込み続けていると、
自分がとても今を生きていて、
孤独の中、どうしていいかわからないけれど、
このままでいい、と言う気もするし、
この感情を持ちながらいつか死んでゆくのも、
とてもロマンチックだとも思える。
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