2011/05/19

男性が耳に花を挿す事について。




どこかの南の国に、
男性も耳に花を挿す習慣のある島がある。


日に焼けた男性が、
花を挿し、
白い歯をちらっと見せて笑う映像を見た事がある。
とても素敵だった。


自然な男性らしさ女性らしさと言うのは、
もちろん好きだ。


けれど、
男性はこうあるべき、こうしてはいけない、
と言う決めつけは、
あまり好きじゃない。
「男の子は青、女の子は赤。」
そんな暗黙の決まり事に違和感がある。


ピンクのYシャツ。
以前はあまり男性は着なかったのではないだろうか?
私はどうやら、
男性がピンクのYシャツを、
自然に着こなし
ているのが好きみたいだ。
いつも見かけると、つい見てしまう。


花を持った男性も素敵だ。
おじいちゃんでも少年でも、素敵。
これから女性にプレゼントする、
と言うのも素敵だけれど、
男性が、なにがしかのいきさつで、
ただただ花を持っている、
という状況がいい。


だからと言って、
女性のバッグを持ってあげてる男性はどうだろう。
そういうのはレディーファースト的な事とは違う。
もちろん優しさとも違う。


女性が自分で持つべきなのだ。
バッグもコーディネートしているのだから、
それを持ってこそのファッションなのではないか。
素敵に服を着こなして来ている男性に、
キラキラのついたバッグを持たせてどうする。


重たい買物袋を2人で分けあって持つのは素敵。
フランスパンや長ネギの飛び出した袋を、
いっしょに持つのがいい。


私のおじいちゃんは、
「男が買物袋など持つものではない。」とか言っちゃって、
颯爽と肩で風切って前を歩き、
おばあちゃんがいつも袋をたくさん持って、
おじいちゃんの後ろをついて歩いてたそうだ。
一緒に持てばハッピーだったのになー。
まったく、おじいちゃんたら。
変なプライドにしばられてた時代だったんだな。
「妻に甘い顔は見せるものではない。」


でも、時代も進み、
おじいちゃんも晩年は鎖がほどけたように、
おばあちゃんにとても優しくなり、
実際おばあちゃんもとても嬉しかったようで、
「昔は冷たい人だったけど、
 今は優しくて幸せよ。」って、
ことあるごとに言っていた。
おじいちゃんから受ける小さなひとつの優しさを、
いつまでも大事に慈しんでた。
そしておじいちゃんも、そんな状況に、
ほっとしていたのではないだろうか。




男性が耳に花を挿す。
性別に関係なく、
人間として美しい物は美しい。
誰かの意見に囚われる事は無い。
人になんと言われようと。




   


  

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