私の色見本帳 No.3
ヨーロッパの石畳の広場。
日陰で暗いスペースの回りを、
古いレンガの建物が囲む。
その広場の真ん中辺りに、
石畳の間から、
真っ青なガーベラが一輪真っすぐに立つ。
着けたもの皆非業の死を遂げると言われる、
呪われたサファイアの青色。
深く吸い込まれそうな完璧な青。
それを感慨深くみつめる私は、
地面すれすれの位置から視線を送っている。
ちょうど、
良い写真を撮ろうと、
地面にうつぶせになっている、
そんな位置。
ただそれだけの夢だけれど、
空気のひんやりした感じと、
土の匂い、
ガーベラの強い青が、
私の身体に今もまとわりついている。
その青が好き。
0 件のコメント:
コメントを投稿