2011/02/14

It's too late.



子供の時迷子になった事は覚えていないけれど、
迷子になった事、あると思う。


今日それ以来初めて、
迷子になった。


行った事も無い遠い所に
「車で迎えに来て欲しい」と言われ、
いける自信が無いと言ったけれど、
簡単な道なりの一本道だから大丈夫と、
看板もたくさん出てるから、
わかり易いと言われ、
出発した。軽い気持ちで。


途中連絡を取り合いながら、
指示通りに進んだはずだったけれど、
どうも説明があいまいになってきたな?
と思っているうちに、
周りの景色が変わって来た。


暗く細い急な登りの山道。


出発したときはまだ明るかったのに、
30分程度走るうちに暗くなって来た。


すでに心細い私は、
「万が一のときは引き返せば帰れるから、大丈夫。」と、
自分に言い聞かせていた。
ただ、引き返すと計画通りに迎えに行けない事になるので、
最終的にどうやってその人を拾うかの責任がちらつく。


そして「道なりにまっすぐ」の指示があったにもかかわらず、
T字路につきあたり、後続車もあったので、
取りあえず右に曲がり、
車を寄せてまた連絡をとった。
この時点で少しうるうるきた。


連絡をとり、
「真っすぐって言ったけど、曲がったよ」と言うと、
「大丈夫。」の返事。
一体この状況の何が大丈夫なのかと耳を疑ったが、
そのまま行け、の指示。
見ると携帯の電池も残り少ないので、
議論する時間はなく、すぐに電話を切った。


看板や表示がたくさん出て来るから、
わかり易いとの指示があったけれど、
真っ暗で見えない、というか、表示なんかどこにもない。


今思うと、この時点で既に間違った道を走っていたのだと思う。
なぜなら、この後は真っすぐ行くだけ、って言ったのに、
またT字路にあたった。
ここでも後続車と車線の関係で左折を余儀なくされ、
曲がったけれど、道は狭く暗く急な登り。
そしてUターンする場所もないまま、
今度は山を下り始めた。
山を越えてしまったようだ。


私は自分に言った。
素直に従うにも程がある。そろそろ目を覚ませ。と。


そして次のチャンスでUターンして引き返した。


引き返している途中に
説明の中に出て来た地名を示す看板が左折をさしていたので、
私の中にくすぶっていた
「早く迎えにいってあげなきゃかわいそう」の気持ちが、
躊躇なく車を左折させた。


でも、それも間違いだったようで、
ますます淋しい所に出て来てしまい、
電話の電池が無くなるのを恐れて、
連絡もぎりぎりまで取らずにおこうと思い、
そのまま走った。


初めて走る淋しい道で、民家も無く、商店もないので、
道を聞く事も出来ない。
ガソリンがあるだけよかったけれど、
電話ももう風前の灯火。


こんなにべんりな道具も、
電池が無いとただのちいさな役に立たない機械だな。
と、涙目で、淋しく思うのでした。


空腹もあり、なんだかカラダが震えて来るようでしたが、
待っている人の事を考えると、
どうするのが一番なのか冷静になってみました。
「誰かに聞こう。最後の電池で。」
みのもんたに、どうしますか?と聞かれ
「テレフォン使います。」と言ったところでしょうか?
いまなら茶化して言えますが。


使い渋っていた携帯を、
最後のチャンスに使おう、そう思った時に、
遠くに見えたのです。セブンイレブンが!


携帯が切れても公衆電話で連絡が取れる。
駐車場に車を止めると、気持ちに余裕が出て来て、
道に詳しい人に連絡を取った。
説明して相談すると、
その人にとってはすごく簡単な場所であったらしく、
その人が行ってくれると簡単に言う。
私にもう家に帰っていいよ、と軽く言う。


泣きたい程心細かった私は思わず、
惚れそうになるほど嬉しくて、
まだ道には迷っていたけれど、
急に元気が出て来て、
勘をたよりに市街地方面らしき方へと少し走ると、
「◯◯市街地方面」の看板がすぐに見えた。


たかだか1時間半程度の道のりだったけれど、
(たかだかとは言っても、
 その間その人も待ち続けていたわけですが)
あんなに心細いとは、
いかに普段いろいろな物に頼って、
助けられて生活していたのかがわかる。


あれで、ガソリンが切れなかったのは、
かなり有り難かった。
もしガス欠になっていたら、
今頃私は山の中で、車で1人凍えていただろう。


ネットで、私のお友達でいてくれてるあなたも、
「そう言えば毎日ブログ更新してたlush splush、最近更新してないな?」
と思ったときは it's too late.
山で遭難していたかも知れません。


ただいま♥みんな♪


 


 

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