とても受け入れ難い不幸は、
初め、意外とすんなり入ってくる。
言葉の意味を理解することを、
脳が自然にブロックしているのか。
カプセルに入った言葉の意味が、
カプセルが溶けるまでは伝わってこないようだ。
やがてカプセルが溶けて、言葉の意味が体に浸透してくると、
それはとてつもなく受け入れ難く、
暫くすると、身体が震えて来て、
冷たい汗、今思うと、体内にアドレナリンが出て来る。
呼吸は浅く息苦しい。考え過ぎて熱も出て来る。
受け止められない事を突然受け止めろと投げつけられるのだから、
目はうつろに重く何も見ていない、頭は白いノイズで思うように働かない。
悲鳴をあげたい。すぐに悲鳴をあげないと、壊れてしまう。
でもかろうじてまだ残っている理性が、
逆に感情を内部に押し込めてしまう。
そして、ふとした瞬間、
俯瞰で自分を見ると、
みじめな悲劇のヒロインに成り下がっている。
あまっちょろい。
馬鹿みたいだ。
そんな自分にも無性に腹が立ち、
自分の頬を思い切り叩くも、痛みを感じない。
奇妙な自分の行動に、恐怖とおかしさを覚え、
死にかけの狂った老婆のように小さく短く笑う。
泣き疲れては泣き、
ベッドに倒れ込んでは嗚咽する。
死にたい死にたい。
早く死にたい。
楽になりたい。無になって、何も感じたくない。
消えたい、もういい、もうたくさんだ。
私が悪い。
私だけが悪い。
それでいい。
もう、誰がどうとか、考えたくない。
今まで生きて来た道、意味が無かった。
それでいい。
もう、それでいいから、
ここから出して。
この鳥かごから出して下さい。
補足:誰でも通るつらい道。
私も遠い昔、通った事がありますが、
そこを乗り越えてハッピーな今があります。
このような暗い文章を載せる事に、
ためらいや強い抵抗感がありましたが、
ここも通って来たことを含めて私なのです。
乗り越えたから、
済んだ事だから書けるのです。
明るくハッピーと同時に暗い部分も持ち合わせています。
誰かの為になればと思い、投稿します。
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